SEOの裏事情
2.検索順位はどうやって決まるの?
前回もご紹介した通り、YahooやGoogle等の検索エンジン事業者は、順位決定のしくみを一切公開していません。
なのでSEO対策とはあくまで検証による仮説にすぎません。
ところで日本の検索エンジンについて少しお話します。
国内ではGoogleとYahooが検索市場の8割強を占めています。
最近のスマートフォンの普及等で、もはや不動の2強といってもいいくらいの寡占状況です。
そしてここで2つ目の「ホントの話」です。
現在Yahooの検索エンジンは、中身はGoogleのシステムを活用しています。
つまりGoogleもYahooも検索エンジンシステムは、Googleが実質独占状態なのです。
数年前にYahoo!Japanは独自開発運営していたYSTという検索エンジンシステムを放棄し、Googleの検索システムをライセンス運用するという経営判断をしました。(注1)
当時は大きなニュースにもなりましたが、開発コストをコンテンツサービスの拡充に転嫁しさらなる事業拡大をというような話だったと記憶しています。
検索エンジンの開発には多額のコストがかかるという話はよく分かります。
当時Yahooの検索システムにはいろいろ不具合が指摘されていました。
それ以降、SEO対策を施すにはYahoo対策とGoogle対策をそれぞれ施すというのが従来の定説でしたが、現在はGoogleに一本化されたため大分楽になったという話をSEO関係者間でよく行われていました。
もちろん私もその中の一人でした。
この話も後ほど詳しくお話します。
注1. アメリカ本国のYahooはマイクロソフトのBingを採用しています。